一般社団法人 日本接着学会 中部支部ホームページ

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第6回産官学接着若手フォーラムのお知らせとポスター発表募集


- 第6回産官学接着若手フォーラム -

日本接着学会中部支部では、将来を担う若手の接着科学者と接着技術者のための「第6回産官学接着若手フォーラム」を企画しております。過去5回に渡って開催実績のある当フォーラムは、学生を含めた若手研究者にご好評をいただいております。今回も前回同様、第一線でご活躍されている研究者の基調講演、並びに参加者による研究紹介(口頭&ポスター)を以下のように予定しております。

本案内では、プログラム後半にあります"ポスター討論&談話会"における研究発表・研究紹介の追加募集を行います。ポスター討論&談話会は、参加者同士が懇親会に似た雰囲気の中で、気軽に各ポスターテーマについて討論を行うセッションです。ポスターテーマは完結した研究例だけでなく、その途上にあるものでも、商品開発の苦労話のようなものでも結構です。多くのご応募をお寄せ下さい。

さらに、本フォーラムは次世代の接着科学・接着技術を担う若手研究者の親睦を深めるとともに、接着研究の自由で幅広い情報交換と産官学連携を得ることが目的ですので、学生はもちろん、大学・公的研究機関や企業の若手研究者諸氏の積極的な参加を期待いたします。
また、経験ある研究者のオブザーバーとしての参加も大いに歓迎致しますので、この機会に是非、産官学接着若手フォーラムにご参集下さい。

*主 催*
日本接着学会 中部支部

*開 催 日*
平成19年12月7日(金) 13:00~19:00

*会 場*
岐阜大学工学部 E棟ホール及び13番講義室
(〒501-1193 岐阜市柳戸1-1、JR岐阜駅または名鉄岐阜駅より岐阜バス・大学病院線またはキャンパス線にて約30分


*フォーラム*  
 13:00~16:50

-基調講演-13:10~14:20

「リビングアニオン重合による水溶性・感温性高分子の精密合成」
東京工業大学 有機・高分子物質専攻  准教授    石曽根 隆氏 )

-フォーラム発表-
(各30分,14:40~16:50

F1 水性グラビアインキの開発
(株)岐阜セラツク製造所    中貝 雄一郎 氏 )

F2 フレキシブルプリント配線板(FPC)用エポキシ系接着剤について
新日鐵化学(株)・東都化成(株)    横山 直樹 氏 )

F3 耐衝撃性の優れたポリ乳酸系材料の開発
愛知県産業技術研究所    福田 徳生 氏 )

F4 未 確 定
(株)ツキオカ    若林 知明 氏 )


以下が募集項目(ポスター発表 15~20件程度)です。

-ポスター討論&談話会- (17:00~19:00
最終プログラムは本誌12月号に掲載予定 

 
*参 加 費*
 企業 4,000円,大学・官公庁 3,000円,学生 1,000円 (参加費は当日、受付でお支払い下さい。)

*発表形式*
ポスター討論&発表は、上記趣旨説明にあります形式にて2時間程度、討論していただきます。ポスターのサイズ、枚数についてはガイドラインとして、A4、10枚程度と致します (柔軟にお考え下さい)。
なお、フォーラム(口頭)発表は30分(討論を含む,時間配分は発表者に一任)が持ち時間です。

*申込方法*
ポスター発表・参加希望の方は、平成19年11月26日(月)までに下記連絡先へメール又はFaxにてお申し込み下さい。(参加希望のみの方は、平成19年12月3日(月)までに下記連絡先へ同様にお申し込み下さい。)
また、本HPの送信フォームからでもお申し込みが可能です。是非、ご利用下さい(発表題目等は備考欄に書き込んで下さい)。

*参加要領*
氏名、連絡先(所属、住所、TEL、FAX、E-mail)、フォーラム・ポスター討論&談話会への参加の有無、ポスター発表者については発表テーマ。(要稿執筆につきましては後日、発表者にご連絡致します「A4, 0.5頁程度」。)

**連 絡 先**
〒501-1193 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学工学部 応用化学科 高橋 紳矢
Tel&Fax: 058-293-2631、E-mail: shinyat@gifu-u.ac.jp (@を半角@にして下さい)

第6回 産官学接着若手フォーラム世話人:
佐藤克尚(アイカ工業(株))、永田謙二(名古屋工業大学)、山田雅章(静岡大学)、高橋勤子(愛知県産業技術研究所)、高橋紳矢(岐阜大学)
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「名古屋市科学館フェスティバル」出展報告


去る10月6日、7日に開催されました”青少年のための科学の祭典2007「科学館フェスティバル」”にて、当支部は「接着のふしぎ-くっつく・はがれる」と題して出展いたしました。以下に担当者による報告を掲載いたします。

名古屋市科学館フェスティバル
~青少年のための科学の祭典2007~ に出展いたしました

名古屋市科学館でんきの科学館で毎年、「青少年のための科学の祭典」が開催されています。次世代を担う青少年や保護者、一般の方々に接着剤を身近に感じて頂くため、今年から中部支部として参加させて頂きました。テーマは、「粘着で貼り絵と接着で工作」、「接着のふしぎ-くっつく・はがれる」で、2つのブースを使用して出展いたしました。

「粘着で貼り絵と接着で工作」では、カラフルな粘着テープを絵本にちぎってはったり、瞬間接着剤、ホットメルト接着剤やエマルション接着剤で様々な形の木材等を接着したりと、自由な発想でお絵かきや工作を楽しんで頂き、「接着のふしぎ」では、接着できる材料とできない材料の濡れの違い、光硬化樹脂が短時間で硬化し、それをお湯に入れると膨張して簡単にはがせることを体感して頂きました。各コーナーを通じて、様々な接着剤の特性の違いを体感頂けたものと思います。今回、各コーナーで製作されたものは、いずれも創造力・発想力に富んでおり、個性豊かな作品ばかりでした。2日間を通じ、大変多くの方々に参加いただき、どうもありがとうございました。

出展の様子を掲載いたします。

以 上

*以下は出展時の写真です(クリックで拡大します)。

出展時の様子1
出展時の様子1

出展時の様子2
出展時の様子2

完成した貼り絵です♪
完成した貼り絵です♪

完成したのは鳥?それともバッタ?かな
完成したのは鳥?それともバッタ?かな

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工場見学会開催報告


三菱自動車工業(株)殿の工場見学会を開催いたしました

接着に係わる技術的・人的交流を目的として中部支部では毎年、工場見学会を企画しています。今年は、9月13日に三菱自動車工業(株)名古屋製作所(岡崎工場)を見学させていただきました。名古屋製作所では、国内外で評価の高い「アウトランダー」をはじめ「コルト」、「グランディス」、「コルトプラス」をフル稼働で生産されています(写真をご覧ください)。その生産ライン横の見学コースをご案内いただきましたので、車体が組みあがっていく様子や接着剤・シ-リング材が塗布されている様子を間近で見ることができ大変参考になると共に、本で読んだり、講演会などで話を聞いたりして得た情報が、実際に見ることにより、理解度が高まることがよく分かりました。

今回は工場見学の後に「三菱自動車の材料分野の取り組みと課題」についてのご講演を聞かせていただきました。現在の自動車産業を取り巻く環境について、「軽量化」、「VOC低減」、「植物由来樹脂・グリーンプラスチック」などのお話をいただき、その後の活発な質疑応答が参加者の皆さんの関心の高さをよく示していると感じました。
見学の様子や講演会の様子を掲載いたします。
また、この工場見学会についての接着剤新聞の記事(10月1日号)も掲載いたします。


三菱生産車種.gif
三菱自動車名古屋製作所生産車種


見学会1.JPG
見学会の様子1


見学会2.JPG
見学会の様子2


見学会3.JPG
見学会の様子3


見学会の接着剤新聞記事.gif
見学会の記事(接着剤新聞'07.10.1)



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中部支部総会・講演会を開催いたしました


当支部の主催する活動につきまして、会員の皆様方のご要望を広く集め、それを今後の支部活動に生かすことを目的としまして、去る7月27日に、初めての支部総会・講演会を開催いたしました。

総会としまして、中部支部の活動状況を報告後、接着技術アドバイザーの岩田立男氏にご講演(題目:接着剤の国際規格ISOの動向-木材接着よりみた-)いただきました。
また、最後に皆様方との交流を深めるライトパーティーも併せて開催いたしました。

NPO法人接着剤・接着評価技術研究会(ECAA)のISO(国際標準化機構)国内主査を務めておられる岩田氏のご講演は主として木材接着規格の観点から自らのご経験を元に裏話などを交えて色々と興味深いお話が満載でした。
(とくに接着のASEAN(アジア)規格に関連して、昨今、様々な国際舞台に名乗りを上げ始めている中国の台頭が著しいことが最近の政治的な話題とリンクしているようで、筆者としては大変気になるところであった。)

以下に講演会とライトパーティの様子を掲載致します。

追記:最下部に接着剤新聞の掲載記事(8月10日付)をアップしました。

岩田氏講演会の様子
講演会の様子

岩田氏近影
岩田立男氏

ライトパーティの様子
ライトパーティの様子

接着剤新聞掲載記事
接着剤新聞 8月10日付記事

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中部支部から2名・1社(4名)の受賞者!!


去る6月28、29両日に渡って開催されました日本接着学会第45回年次大会(東京大学弥生講堂)に於きまして、当支部所属の2名・1社(4名)に、それぞれ功績賞、進歩賞、技術賞の三賞が授与されました。本稿では、これを記念しまして受賞者の方々にそれぞれ受賞にあたっての短稿及び受賞理由をいただいておりますので、以下に受賞時の記念写真と共に掲載致します。

受賞された皆様、本当におめでとうございました。


授賞時記念写真 受賞者一同記念写真(於 東大弥生講堂)

◎ 功績賞: 稲垣 訓宏氏 (静岡大学工学部 名誉教授)

稲垣氏受賞の様子

稲垣訓宏氏は、高分子材料表面を機能化する技術として低温プラズマを利用した表面改質、ならびに機能性薄膜を創製する技術の開発に著しい功績があり、さらに日本接着学会・中部支部の発展に多大な貢献したとして平成19年度日本接着学会功績賞を受賞しました。
その功績の概略を説明します。

プラズマの中には、高分子材料の表面に作用して化学反応を引き起こす化学的に活性な種(電子、イオン、ラジカル)が存在する。"表面改質はどの活性種が関与しているのか?" の疑問に応え、プラズマ中のラジカルが表面改質の鍵を握っていること、このラジカルを有効に使う手法として "リモートプラズマ処理"という画期的な概念を同氏は打ち出した。
これらの研究成果は、Macromolecule, Journal of Applied Polymer Scienceなどへの国際学術雑誌へ発表、特許(リモートプラズマによる表面処理方法、公開平08-071144)を申請すると同時に、全260ページからなる書籍"Plasma Surface Modification and Plasma Polymerization"をアメリカから1996年に出版している。この書籍は、現在でもプラズマ処理、プラズマ重合の分野のバイブルの一冊として世界中で読まれている。

リモートプラズマ処理の概念はさらに細密化され、特定の化学種を表面に導入する表面改質(選択的表面改質、Selective Modification)へと進展させ、この技術はアモルファスカーボン表面へ展開し、DNAチップ用の基板へと展開されている。

国内外の学会および国際会議においても、これらの研究発表を積極的に行い、低温プラズマを応用した高分子材料の表面機能加工について、世界レベルでの技術の開発、推進の一翼を担った。長年にわたる国内外の研究者たちとの交流を礎に、2006年には、静岡県浜松市に於いて、"International Symposium on Science and Engineering of Interface Engineering"と題する、国際シンポジウムを同氏がオルガナイズして開催し、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国、および、国内の大学、企業の研究者らが多数参加して、好評を博した。

同氏は日本接着学会においても、本部評議員、中部支部幹事を長年にわたり歴任し、理事会活動、支部行事など積極的に遂行した。第39回 年次大会(2001年7月5、6日、金沢工業大学で開催)、ならびに第44回 年次大会(2006年6月30日、7月1日、愛知工業大学で開催)では、実行委員として、精力的に活動し、大会を成功させた。
また、中部支部において、接着入門講座、接着講座マスターコースの講師として「表面処理」の分野を講義し、最先端の技術を分かり易く紹介して好評を得た。

以上のように、稲垣訓宏氏は高分子材料表面を機能化する技術の開発に著しい功績があり、さらに日本接着学会・中部支部の発展に多大な貢献をしたことが認められ、今回、日本接着学会功績賞を受賞しました。


◎ 進歩賞: 山田 雅章氏 (静岡大学農学部環境森林科学科)

受賞研究テーマ: アセトアセチル化PVAの木材用接着剤への適用に関する研究

山田氏受賞講演の様子

この度は、「アセトアセチル化PVAの木材用接着剤への適用に関する研究」に対し、日本接着学会進歩賞という大変名誉のある賞をいただき、誠にありがとうございました。身に余る光栄と存じております。

ところで、この原稿は中部支部事務局をされているイイダ産業(株)の佐藤さんから、授賞式後の懇親会場で依頼されました。佐藤さん曰く「山田先生の受賞の模様を中部支部のHPに載せたいのですが、堅苦しいことを書いても誰も読みませんから、面白く書いてください」とのことでした。真面目な私にこんな要望をする佐藤さんは少々無謀ですが、いつもお世話になっている佐藤さんから頼まれた以上、引き受けざるを得ません。面白いかどうかはさておき、以下にこの研究にまつわるエピソードなどをご紹介したいと思います。

私が大学に赴任した約10年前、ちょうどシックハウス問題が顕在化し、これに対して様々な対応が始まった時期でした。私も化学物質の放散が無い(少ない)接着剤の開発が必要であることを感じており、何か新しい接着剤の開発でも始めようかと考えていたところ、当時名古屋にありました松栄化学工業(株)様から新しいタイプの酢酸ビニル樹脂エマルジョン(以下酢ビ)が開発されたことを知りました。

この酢ビは保護コロイドに反応性の高いアセトアセチル化ポリビニルアルコール(以下AA化PVA)を用いたもので、その反応性を利用して保護コロイド性を向上させるばかりでなく、接着性や耐水性をも改善した新しいタイプの接着剤でした。ちょうど大学時代のOBが松栄化学さんに在籍していたため、興味を持っているとのお話をしたところ、共同研究をすることになり、その基礎物性や反応メカニズムを研究することになりました。阿高さん、江崎先輩には大変お世話になりました。ありがとうございました。

その後、松栄化学工業(株)様の紹介でAA化PVAの製造メーカーである日本合成化学工業(株)様とも共同研究をさせていただくことになりました。共同研究をはじめて以来、渋谷さんをはじめ中央研究所の方々には大変お世話になっており、この関係は現在も続いております。今回の受賞内容となったPMDIの分散性に関しても、その実験のほとんどを中央研究所にて行わせていただきました。この場をお借りして感謝の意を表します。

ところで、今回の受賞に関しまして、多くの中部支部幹事の皆様方にお世話になりました。
中でも、岐阜大工学部のかせ村先生、高橋先生には本当にお世話になりました。3年程前の中化連で私がAA化PVA側鎖の有するPMDI分散性についての発表を行ったところ、かせ村先生からPVA水溶液の表面張力を測定すればもっと明確にその現象を説明できるとアドバイスをいただき、「うちの研究室で測定できるから一度来てはどうか」とのお誘いをいただきました。早速、学生を連れて測定に出向き、表面張力および界面張力の測定をご指導いただきました。本当にご丁寧なご指導、ご助言をいただき感謝しておりますとともに、このデータがあったからこそ、論文に説得力が生まれたものと思っております。また、支部長でいらしゃいます愛知工業大学の山田英介先生および同尾ノ内先生には推薦の件で大変お世話になりました。心より感謝いたします。

ところで、受賞候補者になりますと審査員の前で研究内容のプレゼンテーションを行います。当初、12分間のプレゼンと7分間の質疑応答があると聞いておりました。しかし、実際には質疑が20分近くありました。質問が段々と厳しくなり、最後の方は審査員先生の興味の話か?といった内容で、しどろもどろの返答になってしまいました。
こんな厳しい質問を受けるのは学生時代以来のことでしたが、自分にとって大変良い経験になりました。また、偶然かもしれませんが、審査員の中には中部支部幹事の方もいらっしゃいまして、その際にバックアップをいただきました。ありがとうございました。

ともあれ、このような光栄な賞をいただき、繰り返しになりますが感謝の気持ちで一杯です。今後、日本接着学会はもとより、中部支部のために貢献できるよう精進する次第であります。こんな私ですが、今後とも宜しくお願い致します。


◎ 技術賞: 日東電工株式会社(愛知県豊橋市)

・有満 幸生氏 (日東電工(株) インダストリアル事業本部 商品開発部主任研究員)
・村田 秋桐氏 (日東電工(株) インダストリアル事業本部 商品開発部主任研究員)
・下川 大輔氏 (日東電工(株) インダストリアル事業本部 商品開発部研究員)
・岸本 知子氏 (日東電工(株) インダストリアル事業本部 品質保証部研究員)


受賞研究テーマ: 熱剥離シート「リバアルファ」の開発

日東電工 有満氏受賞の様子

日東電工㈱のリバアルファが接着学会技術賞を受賞した。技術賞は、粘着技術の進歩に大きく貢献したと共に、社会的な普及に寄与した企業製品を表彰とするものである。ユーザーからの漠然とした要望であった「しっかり接着するが、簡単に剥がれてくれるテープが欲しい」という課題の実現に果敢に挑戦し、その相反する特性を両立させたユニークな粘着シート"熱剥離シート;「リバアルファ」"の開発に世界で初めて成功した。

「リバアルファ」は、必要な時には強固に接着し、剥離したい時には加熱するだけで接着力がなくなる画期的な粘着シートである。例えば、加熱前は4N/20mmの粘着力を有し、90℃で秒単位の加熱をすることで自然剥離する。上記の相反する特性を両立させるため、熱膨張性微粒子に注目したことに大きな成功要因があった。リバアルファを加熱すると、粘着剤中の熱膨張性微粒子が大きく膨らみ、粘着剤層表面に微細な凹凸を形成する。
そして、粘着剤と被着体とが面で接着した状態から点での接着へと変化し、接着面積が大きく減少する。これが剥離のメカニズムで、接着力を瞬時に消失させることを可能にした。

当初は売上げが上がらず、特定のユーザーで使用される特殊な製品であったが、今は、そのユニークな機能が認められ、国内外ほとんどの積層セラミックコンデンサーメーカの各種製造工程で使用されている。


編集及び体裁: 高橋 紳矢(岐阜大学工学部)

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日本接着学会中部支部総会・講演会のご案内


平成19年度日本接着学会中部支部総会・講演会のご案内

日本接着学会 中部支部
支部長 山田英介

日本接着学会中部支部は、この地域の産業に係わる「接着や粘着技術」の進歩発展を図るべく1979年に設立されました。地域の発展と共に会員も増加し、現在では、会員数約220名となっております。製造業における接着・粘着の重要性を認識し、支部活動として毎年開催する若手フォーラム、見学会、接着講座マスターコース等を通じて、地域産業の発展とより多くの異業種間・産官学間の連携実現に努めております。

これらの活動につきまして、会員の皆様方のご要望を広く集め、今後の支部活動に生かして参りたいと考え、このたび初めて日本接着学会中部支部総会・講演会を下記の様に計画致しました。中部支部の活動状況をご報告し、講演会終了後には皆様方の交流の場とするため、ライトパーティーも企画しております。
会員の皆様方におかれましては、何かとご多忙とは存じますが、是非ともご参加いただき、活動に対するご意見を賜ることができれば幸甚でございます。




1・日 時:
2007年7月27日(金)午後3時30分~午後7時まで


2・会 場:
愛知工業大学 本山キャンパス 3F講義室及び2F多目的室
地下鉄東山線「本山駅」4番出口 右へすぐ

3・参加費(講演会とライトパーティーを含む):
会員5,000円, 非会員5,000円, 学生2,000円

4・スケジュール:
15:30~16:00
総会(会員の方のみ参加可

16:00~17:30
講演会
演 題:「接着剤の国際規格ISOの動向-木材接着よりみた-」
講演者: 岩 田 立 男 氏(接着技術アドバイザー)

17:30~19:00:
ライトパーティー

5・問合わせ先
イイダ産業㈱技術部  佐藤暢也  Tel:0587-36-5781
愛知工業大学工学部  山田英介  Tel:0565-48-8121

6・申込み方法
中部支部HP内の申し込みフォームにて『ご希望行事等種別』の中で『その他(問い合わせ含む)』を選択いただき、必要事項及び備考欄に「総会・講演会参加希望」のご記入後、送信ボタンを押して下さい。

Fax
をご利用の場合は、「総会・講演会申込み」と標記し,1)氏名(ふりがな),2)勤務先(所属),3)連絡先住所,4)電話番号,5)Fax番号,6)e-mailアドレス,7)申込み区分(会員・非会員・学生),8)振込み日を明記し,Fax(0587-36-5786、イイダ産業 佐藤)までお申し込みください。

なお,参加費は、7月20日(金)までに、『 三井住友銀行 名古屋支店 普通預金 5540663口座名義 日本接着学会中部支部 』へお振込みください。

以上

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工場見学会のお知らせ


三菱自動車工業株式会社 名古屋製作所見学会

---参加者募集---

主催
日本接着学会 中部支部

接着に係わる技術的・人的交流の深化を目的として今年も工場見学会を企画致しました。力強い製造業が集中する中部地区の中で今年は、三菱自動車工業株式会社様のご厚意により再生計画を基に劇的な増産を成し遂げた名古屋製作所の見学会を下記のように開催致します。

名古屋製作所では、国内はもとより欧米を中心にグローバルで評価の高い「アウトランダー」をはじめ「コルト」、「グランディス」、「コルトプラス」を生産され、その生産工程には高度な接着技術を導入されています。今回は工場見学の後に「自動車材料の動向と課題(仮)」についての講演も行います。この機会に工場見学会に是非、ご参加いただければ幸甚でございます。


 

1. 日  時     
平成19年9月13日(木)   

2. 見学先
三菱自動車工業株式会社  名古屋製作所(愛知県岡崎市”略図”)                

3. スケジュール
12:40 
新安城駅 北出口集合
13:00
新安城駅を送迎バスで出発
13:20
三菱自動車工業株式会社 名古屋製作所 到着
13:30~14:15
挨拶,施設概要説明等
14:15~15:15
工場見学
15:15~15:25
休憩
15:25~15:40
質疑応答
15:40~16:20
講演 「自動車材料の動向と課題(仮)」
16:20~16:35
オートギャラリー見学
16:40~17:00
送迎バスで新安城駅へ、 解散

4. 参加費
一人3,000円、会員、非会員同額
 (領収書と引替に当日徴収します

5. 募集人員
40名 (定員になりしだい申込みを締め切ります)

6. 集合・解散
名鉄名古屋本線 新安城駅 北出口(改札を出て右側)

7. 参加申込
参加申込書(下記)をご記入のうえ,平成19年8月30日(木)までに!

*FAX または E-メールにて申込み下さい。
HP内フォームからも申し込み可能ですが、できる限り上記にてお申し込み下さい。)
申込締切後,参加申込受理者には参加証をFAXにて送付いたします。
当日,必ずご持参下さい。

申込先:
〒460-0008  名古屋市中区栄二丁目17-22
(財)中部科学技術センター
日本接着学会中部支部 事務局

TEL: 052-231-3070
FAX: 052-204-1469
E-mail: tmorikawa@c-goudou.org

8.同業(自動車製造業)の方は、参加をお断りする場合がございますので、ご了承ください。

定刻になりしだい送迎バスは出発しますので、時間厳守をお願いします。

以上

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接着講座マスターコース 開催報告

先々月、1月19日に開催されました「2006年度接着講座マスターコース」は、40名以上の受講者の下、無事に終了することが出来ました。
最先端の研究者による大学院レベルの本講座は接着関連をはじめ、広く表面・界面を扱う多くの企業様に大変、好評を得ております。
次年度も企画者一同、知恵を絞りまして皆様方のニーズに合わせた講師陣を揃えまして開催させていただく所存です。

今後とも本講座をご愛顧下さいますようお願い申し上げます。


さて、本講座の様子も2007年2月15日付の接着剤新聞(新樹社刊)に記事として掲載されましたので以下に添付させていただきます(クリックすると、別窓で拡大表示されますので、是非お読み下さいますようお願い申し上げます)。

マスターコース2007119
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第5回産官学接着若手フォーラム 開催報告1

本年も宜しくお願い申し上げます。

昨年、12月15日午後に開催されました「第5回産官学接着若手フォーラム」は、約50名の出席者に恵まれまして成功裏に終了することが出来ました。
これも参加者様及び関係者様のご協力の賜物と感じ入る次第です。


さて、本フォーラムの様子が2007年1月1日付の接着剤新聞(新樹社刊)に記事として掲載されましたので以下に添付させていただきます(クリックすると、別窓で拡大表示されます)。
また、詳細な開催報告につきましては、後ほど掲載させていただく予定です。

接着剤新聞2007.1.1

次回(第6回)の若手フォーラムは、場所を岐阜大学(岐阜市柳戸1-1)に移して開催する予定です。時機が到来しましたら、詳細をアナウンスいたします。
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水系接着剤・塗料の必要性

今月7日に岐阜市の岐阜グランドホテルで以下のような火事がありました。

岐阜グランドホテルで火災3人けが 未明、改装中出火(抜粋引用)

吉田さんら3人はガスバーナーやドライヤー、ボンド、トルエンなどを使い、トイレの壁や天井の壁紙を張り替える作業をしていたところ、突然、吉田さんの体に引火したらしい。3人はいずれも岐阜市の業者の下請けだった。

おそらくバーナーの火が引火源になったのでしょう。しかし、通常は作業に手慣れた業者の方々が火の近くでボンドやトルエンを使うような愚は犯さないと思うのですが、詳細が分かりませんのでこの辺りのことは何とも云えません。
ボンドを使っていたことを観ると、ボンドは壁紙用の接着剤なのでしょうか、それをトルエンで薄めて塗布していたものと思われます。

この種の接着剤は最近になって可成り水系に転換されたとは云いますが、上記の作業環境などを見ると、種々の理由によりまだまだ溶剤系を使うのが多いのでしょうね。
大学人間の無知さゆえ、筆者は実情については存じておりませんが、作業者の健康被害だけでなく、周りで引火源を使用する際にも水系の材料は効力を発揮することを再確認させられた事件です。

最後に、この事故で後に亡くなられた吉田隆二さんのご冥福をお祈りいたします。


* ごくたまのことになるかとは思いますが、これからも肩の凝らない接着関連の雑記や記事の紹介等をこのカテゴリーで綴っていきたいと思っております。

これ以降もお付き合い下されば幸いです。
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