中部支部の紹介動画 2020.10.22
平素より日本接着学会中部支部の活動に対して格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、弊支部の紹介と定例活動報告を動画にまとめました。
是非、ご高覧下さい。
*上記の資料(PDF)は以下よりダウンロードできます。
2020_中部支部紹介資料
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平素より日本接着学会中部支部の活動に対して格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、弊支部の紹介と定例活動報告を動画にまとめました。
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2020_中部支部紹介資料
日本接着学会中部支部は、去る10月5日(土)、6日(日)にかけて名古屋科学館で開催された「青少年のための科学の祭典」名古屋大会に「粘着で貼り絵・接着で工作」というタイトルで出展いたしました。
「粘着で貼り絵・接着で工作」ブースでは、来場した子供たちに“接着の楽しさや接着剤の扱い方を学んでもらう”というテーマの下、我々も童心に返り、楽しみつつ、色を工夫された貼り絵や木片などを自由な発想・工夫で子どもたちに工作してもらいました。
正式な報告は後ほどさせていただく予定ですが、まずは皆さんに作っていただいた名作?を日毎(5日分、6日分)に分けてご紹介します。
<保護者の方へ>
お名前等の情報は入れてありませんので、サムネール画像とご記憶を頼りにお子さんの作品を探して上げてください。
10月5日(土)分の作品です。
さて、ぼくの、わたしの作品はどれでしょう??
☆クリックすると、大きくなり、ブラウザの「もどる」でこの画面にもどります。
10月6日(日)分の作品です。
さて、ぼくの、わたしの作品はどれでしょう??
☆クリックすると、大きくなり、ブラウザの「もどる」でこの画面にもどります。
以上 文責及び写真掲載: 高橋(岐阜大)
2013年7月22日、愛知工業大学本山キャンパスにて「平成25年度日本接着学会中部支部講演会」が開催されました。大学、企業、公的研究機関などから合計29名が参加し、2件の講演が行われました。
講演会は日本接着学会中部支部長の挨拶から始まり、続いて庶務幹事より支部活動の報告及び支部の紹介がありました。その後、「生物から学ぶ接合」というタイトルで物質・材料研究機構の細田奈麻絵先生による1件目のご講演が行われました(写真)。
近年、リサイクルを基調とした循環型社会の実現が期待されるなか、生物のもつ構造や機能から得た知恵をものづくりに応用する「バイオミメティクス(生物模倣)」という科学技術が注目を浴びています。生物はそれ自身が持つ微細構造により、高効率・高性能・省エネルギーを実現しており、その知恵をものづくりに応用することで、環境低負荷技術の発展に大きく寄与できると期待されています。そういった背景の下、この講演では、ヤモリを中心とした、私達の身の回りにいる生物の接着・剥離機能のしくみやその研究の紹介が行われました。接着・接合強度を大きくする要因の1つである接触部の密着性を向上させる方法として、人工的な接合では接触部を原子レベルで平坦化させるのに対し、ヤモリなどの生物は接触部分を分割・薄片化し、また、変形し易いように細長く薄い毛状の表面を創るといった人工的接合技術と生物接着の違い、水平面に対して角度を変えることで可能となる可逆的接着、ごみが足裏の微細な毛に付着し、著しく接着力が低下した状態から再び接着力を回復させるセルフクリーニング機能、それらを応用した毛状接着剤の開発など、とても新鮮で学術的にも面白い内容を学ぶことができました。
2件目は名古屋大学大学院工学研究科の佐藤浩太郎先生による「機能性バイオベース高分子材料開発に向けた植物由来ビニルモノマーの精密重合」というご講演でした。近年のリビング重合をはじめとした制御重合技術の進歩、また社会的ニーズとして持続可能な循環型社会の形成が求められるといった背景から、佐藤先生は、新規なバイオベースポリマーの開発を目的として、比較的安価で再生可能な植物由来ビニルモノマーにおける制御重合に関する研究を行っておられ、その成果について紹介をされました。この講演では、マツ科植物から直接採取されるテレビン油の主成分であるβ-ピネンを用いたリビングカチオン重合によるバイオベースシクロオレフィンポリマーの開発を始めとして、香料などに用いられるアニス油の主成分であるアネトールなどのバイオベーススチレン(フェニルプロパノイド類)の重合、グルコースの発酵によって得られるイタコン酸やその異性体であるシトラコン酸誘導体などのバイオベースアクリルの重合など、様々な植物由来のビニルモノマーと制御重合を用いることで新たな高分子材料の開発が可能であるという、こちらもとても興味深いお話でした。
このような講演会に参加したのは初めてでしたが、被着体に木材という自然由来の材料を対象に研究している私にとって、今回、生き物を題材とした2つの講演はとても有意義でありました。
接着に係わる技術的・人的交流を目的として中部支部では毎年、工場見学会を開催しています。今年度は、2月25日に『知の拠点あいち 中部シンクロトロン光利用施設(仮称)』を見学させて頂きました。SPring-8と比べると非常にコンパクトな施設ですが、真空紫外、軟X線から硬X線の波長範囲のビームラインを取り出せるので、XAFS、小角・高角X線散乱、X線回折、X線反射率等の様々な分析が可能であるとのこと。有機材料や複合材料、分散系などナノレベルの分析技術として幅広い応用展開が期待されています。接着技術に関しても、非破壊・実試料での分析が出来ることから、界面状態の分析など更に可能性が広がるものと感じました。
見学会に続いて行われた講演会の部では、下記2講演を開催致しました。
1)愛知工業大学 山田 英介 教授
「ウレタン系の粘接着剤~基礎から~」
2)シンクロトロン光センター産業利用アドバイザー 古宮 聰 先生
「放射線による高度分析技術 ~有機材料評価と接着科学への応用」
愛知工業大学の山田英介先生からはウレタン系材料の基礎から、最新の水系ウレタン材料や興味深いジェルなどをご紹介頂きました。また、シンクロトロン光センター産業利用アドバイザーの古宮聰先生からは、SPring-8を含め、これまでに手がけた研究内容について大変わかりやすく説明頂きました。
筆者にとって初めての見学会でしたが、参加することでしか得られないモノが沢山ありました。この有意義な時間を多くの方々に知ってもらい、参加頂くべく興味ある見学会を企画して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。
そして最後になりましたが、ご講演頂いた山田英介先生、古宮聰先生やシンクロトロン光センターの方々のご協力により大変有意義な時間になりました。そして、参加頂いた皆様方のおかげで見学会を気持ちよく進行することが出来ました。
皆様に、心より感謝すると共に厚く御礼を申し上げます。ありがとう御座いました。
講演会の写真を掲載いたします。
去る12月7日(金)、愛知工業大学本山キャンパス(名古屋)にて開催されました産官学接着若手フォーラムの開催報告を下記に掲載いたします。
今回は講演をいただいた方にお願いして、その視点からの報告を執筆いただきました。
<報 告>
第11回 産官学接着若手フォーラム 開催&参加報告
中部支部の恒例企画である「産官学接着若手フォーラム」が、平成24年12月7日午後1時より愛知工業大学(本山キャンパス)にて開催された。本フォーラムは、将来を担う若手の接着科学者・技術者の育成と交流および産官学連携の機会作りを目的とし、第一線で御活躍されている研究者による基調講演、若手研究者・大学院生によるフォーラム講演、ポスターを囲んだ討論&談話会を行う研究会合である。今回は64名(講師4、企業19、大学官公庁10、学生31)が参加された。
基調講演では、「フィラー/樹脂の界面制御 ~高分子系ナノコンポジット材料~」という演題で永田員也先生(旭化成ケミカルズ株式会社)に御講演頂いた。永田先生は、近年実用化段階に入ってきたナノコンポジットの概要と可能性について、御自身の研究例を交えつつ簡潔明瞭に御話下さった。
フォーラム講演では、恥ずかしながら私が一番手として「クレージング制御によるナノ多孔高分子フィルムの開発 ~電池セパレータへの応用~」と題し、講演させて頂いた。続いて、今井祐介先生(産業技術総合研究所)に「ナノ粒子の表面制御と分散性」と題し、ナノコンポジットの特性に与えるフィラー分散性の影響およびその制御方法について分かりやすい御講演を頂いた。関西支部の佐藤絵里子先生(大阪市立大学)には「硬化収縮を利用する可逆的な濡れ性変換」と題し、光架橋性ポリマーの体積収縮を利用した濡れ性変換に関する興味深い御講演を頂くとともに、関西支部の活動に関しても御話頂いた。次年度以降、中部支部・関西支部による合同フォーラム等の開催が期待される。
基調講演、フォーラム講演ともに、参加者はそれぞれの立場から興味深く聴講されたようで、活発な議論が飛び交う有意義な時間であった。
討論&談話会では、ポスター発表に先立ち、恒例の1分間レビューが行われた。緊張がにじみ出ている学生がいる一方、ちゃっかり就職活動をする学生もいるなど、研究内容の概略だけでなく各自の個性も垣間見ることができ、大変好評であった。また、ポスター発表(19件)自体も、懇親会に似た雰囲気の中でお酒の力も手伝い、参加者同士が自由闊達に意見交換や討論を行うことができ、活気ある盛況なものとなった。
本フォーラムの特徴は、いわゆる学会発表とは異なり、研究の途上にあるものでも発表し、専門家や他分野の方にアドバイスを仰ぐことができる点にある。つまり、気軽に参加できる上、収穫も多い。また、大学院生が"講演"という形で自分の研究の総論的な内容を話す機会を得られることも大きな特徴である。今回は幸いにも、私がその機会を頂戴した。講演ということで、準備の段階から日頃の学会発表とは異なる緊張感とワクワク感を体験でき、何より講演を経験させて頂いたことによって、研究者の卵として大きな自信を得ることができた。大学院生にとっては、願っても経験できないような貴重な機会を与えて下さったことに深く感謝申し上げる。
最後に、「産官学接着若手フォーラム」が今後も若手に挑戦の場を与えるという良き伝統を受け継ぎながら、発展し続けていくことを願うとともに、本フォーラムの運営に御尽力頂いた中部支部関係者様に心より感謝申し上げます。
(岐阜大学大学院工学研究科 博士後期課程3年 内藤 圭史)
日本接着学会中部支部主催の第7回産官学接着若手フォーラムが昨年12月5日(金)に名古屋工業大学で開催されました。第7回目を迎えた接着若手フォーラムは、毎回接着関連の多くの若手研究者・技術者並びに学生諸君を集め、忌憚のない気軽な討論の場を提供しております。今回も50余名の関係諸氏が集い、熱心な討論が行われました。
参加された皆様には厚く御礼申し上げます。
接着剤新聞に当該フォーラム開催の記事が掲載されました(お読みになるには以下の画像をクリックして下さい)。
---注 目---
今年度も、接着の基礎となる科学の再学習の機会を提供するために「接着講座マスターコース」を開講いたします。
関係諸氏の皆様におかれましては、この機会に是非ご受講下さい。詳細はココをクリックしてご参照下さい(受講申し込みはココから簡単にお申し込みいただけます)。
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中部支部の企画として、平成19年12月7日午後1時より岐阜大学工学部にて「第6回産官学接着若手フォーラム」を開催した。
「産官学接着若手フォーラム」は次世代の接着科学・接着技術を担う若手研究者の育成と交流、そして産官学連携の機会を目的とし、指導的立場の研究者による基調講演と大学院生・若手研究者による口頭(フォーラム)発表、そして殻となるポスターを囲んでの討論を談話会形式で行えるように企画している研究会合で、今回で六回目を迎えることができた。
第6回目の参加人数は43名(企業9名、大学・県の研究機関 7名、学生 27名)であった。
基調講演として、演題「リビングアニオン重合による水溶性・感温性高分子の精密合成」を石曽根隆氏(東京工業大学大学院 准教授)に講演していただいた。石曽根氏は、最近ますます複雑化している精密重合の手法と応用について、ご自身の研究例を交えて非常に分かりやすくお話しをされた。
引き続き行われたフォーラム(口頭)講演4件、ポスター発表20件では、若手の育成と自己啓発という面を重視して討論を十分できるように配慮した。今回のフォーラム講演は全て応用研究であったが、参加者はそれぞれの立場から興味深く聴講されたようで、活発な議論が飛び交った。
また、その後のポスター談話会では学生からの報告が殆どのためか、学生参加者同士の意見交換や議論が気軽に為され、指導的立場にある研究者の参加とお酒の力?も相まって盛況な談話会になった。
一方、本フォーラムはその主旨から観ても、学生のポスター発表が多く、発展途上の内容も含むためか、即実用を好む企業からの参加者が非常に少ないのが恒常的な悩みとなっている。本フォーラムの今後の発展のため、企業関係者の皆様には若手の育成という重要な趣旨を理解いただき、温かい目でご参加・ご支援を賜りたい。
謝辞 本フォーラムの運営に尽力いただいた中部支部関係各位に対し深く感謝申し上げます。
(アイカ工業(株)佐藤克尚、名古屋工業大学 永田謙二、静岡大学 山田雅章、愛知県産業技術研究所 高橋勤子、岐阜大学 高橋紳矢)
去る10月6日、7日に開催されました”青少年のための科学の祭典2007「科学館フェスティバル」”にて、当支部は「接着のふしぎ-くっつく・はがれる」と題して出展いたしました。以下に担当者による報告を掲載いたします。
名古屋市科学館フェスティバル
~青少年のための科学の祭典2007~ に出展いたしました
名古屋市科学館/でんきの科学館で毎年、「青少年のための科学の祭典」が開催されています。次世代を担う青少年や保護者、一般の方々に接着剤を身近に感じて頂くため、今年から中部支部として参加させて頂きました。テーマは、「粘着で貼り絵と接着で工作」、「接着のふしぎ-くっつく・はがれる」で、2つのブースを使用して出展いたしました。
「粘着で貼り絵と接着で工作」では、カラフルな粘着テープを絵本にちぎってはったり、瞬間接着剤、ホットメルト接着剤やエマルション接着剤で様々な形の木材等を接着したりと、自由な発想でお絵かきや工作を楽しんで頂き、「接着のふしぎ」では、接着できる材料とできない材料の濡れの違い、光硬化樹脂が短時間で硬化し、それをお湯に入れると膨張して簡単にはがせることを体感して頂きました。各コーナーを通じて、様々な接着剤の特性の違いを体感頂けたものと思います。今回、各コーナーで製作されたものは、いずれも創造力・発想力に富んでおり、個性豊かな作品ばかりでした。2日間を通じ、大変多くの方々に参加いただき、どうもありがとうございました。
出展の様子を掲載いたします。
以 上
*以下は出展時の写真です(クリックで拡大します)。
三菱自動車工業(株)殿の工場見学会を開催いたしました
接着に係わる技術的・人的交流を目的として中部支部では毎年、工場見学会を企画しています。今年は、9月13日に三菱自動車工業(株)名古屋製作所(岡崎工場)を見学させていただきました。名古屋製作所では、国内外で評価の高い「アウトランダー」をはじめ「コルト」、「グランディス」、「コルトプラス」をフル稼働で生産されています(写真をご覧ください)。その生産ライン横の見学コースをご案内いただきましたので、車体が組みあがっていく様子や接着剤・シ-リング材が塗布されている様子を間近で見ることができ大変参考になると共に、本で読んだり、講演会などで話を聞いたりして得た情報が、実際に見ることにより、理解度が高まることがよく分かりました。
今回は工場見学の後に「三菱自動車の材料分野の取り組みと課題」についてのご講演を聞かせていただきました。現在の自動車産業を取り巻く環境について、「軽量化」、「VOC低減」、「植物由来樹脂・グリーンプラスチック」などのお話をいただき、その後の活発な質疑応答が参加者の皆さんの関心の高さをよく示していると感じました。
見学の様子や講演会の様子を掲載いたします。
また、この工場見学会についての接着剤新聞の記事(10月1日号)も掲載いたします。
去る6月28、29両日に渡って開催されました日本接着学会第45回年次大会(東京大学弥生講堂)に於きまして、当支部所属の2名・1社(4名)に、それぞれ功績賞、進歩賞、技術賞の三賞が授与されました。本稿では、これを記念しまして受賞者の方々にそれぞれ受賞にあたっての短稿及び受賞理由をいただいておりますので、以下に受賞時の記念写真と共に掲載致します。
受賞された皆様、本当におめでとうございました。