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第6回 産官学接着若手フォーラム報告


中部支部の企画として、平成19年12月7日午後1時より岐阜大学工学部にて「第6回産官学接着若手フォーラム」を開催した。
「産官学接着若手フォーラム」は次世代の接着科学・接着技術を担う若手研究者の育成と交流、そして産官学連携の機会を目的とし、指導的立場の研究者による基調講演と大学院生・若手研究者による口頭(フォーラム)発表、そして殻となるポスターを囲んでの討論を談話会形式で行えるように企画している研究会合で、今回で六回目を迎えることができた。
第6回目の参加人数は43名(企業9名、大学・県の研究機関 7名、学生 27名)であった。

基調講演として、演題「リビングアニオン重合による水溶性・感温性高分子の精密合成」を石曽根隆氏(東京工業大学大学院 准教授)に講演していただいた。石曽根氏は、最近ますます複雑化している精密重合の手法と応用について、ご自身の研究例を交えて非常に分かりやすくお話しをされた。
引き続き行われたフォーラム(口頭)講演4件、ポスター発表20件では、若手の育成と自己啓発という面を重視して討論を十分できるように配慮した。今回のフォーラム講演は全て応用研究であったが、参加者はそれぞれの立場から興味深く聴講されたようで、活発な議論が飛び交った。
また、その後のポスター談話会では学生からの報告が殆どのためか、学生参加者同士の意見交換や議論が気軽に為され、指導的立場にある研究者の参加とお酒の力?も相まって盛況な談話会になった。

一方、本フォーラムはその主旨から観ても、学生のポスター発表が多く、発展途上の内容も含むためか、即実用を好む企業からの参加者が非常に少ないのが恒常的な悩みとなっている。本フォーラムの今後の発展のため、企業関係者の皆様には若手の育成という重要な趣旨を理解いただき、温かい目でご参加・ご支援を賜りたい。

謝辞  本フォーラムの運営に尽力いただいた中部支部関係各位に対し深く感謝申し上げます。

(アイカ工業(株)佐藤克尚、名古屋工業大学 永田謙二、静岡大学 山田雅章、愛知県産業技術研究所 高橋勤子、岐阜大学 高橋紳矢)

石曽根先生、ご講演の様子
石曽根先生、ご講演の様子

ポスター談話会の一コマ
ポスター談話会の一コマ
追記:
第六回接着若手フォーラムの開催記事が接着剤新聞(第979号、2008.1.10、新樹社)に掲載されました。記事写真をクリックしてお読み下さい。
第六回フォーラム記事
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