一般社団法人 日本接着学会 中部支部ホームページ

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平成25年度日本接着学会中部支部講演会 参加報告

  2013年7月22日、愛知工業大学本山キャンパスにて「平成25年度日本接着学会中部支部講演会」が開催されました。大学、企業、公的研究機関などから合計29名が参加し、2件の講演が行われました。
  講演会は日本接着学会中部支部長の挨拶から始まり、続いて庶務幹事より支部活動の報告及び支部の紹介がありました。その後、「生物から学ぶ接合」というタイトルで物質・材料研究機構の細田奈麻絵先生による1件目のご講演が行われました(写真)。
  近年、リサイクルを基調とした循環型社会の実現が期待されるなか、生物のもつ構造や機能から得た知恵をものづくりに応用する「バイオミメティクス(生物模倣)」という科学技術が注目を浴びています。生物はそれ自身が持つ微細構造により、高効率・高性能・省エネルギーを実現しており、その知恵をものづくりに応用することで、環境低負荷技術の発展に大きく寄与できると期待されています。そういった背景の下、この講演では、ヤモリを中心とした、私達の身の回りにいる生物の接着・剥離機能のしくみやその研究の紹介が行われました。接着・接合強度を大きくする要因の1つである接触部の密着性を向上させる方法として、人工的な接合では接触部を原子レベルで平坦化させるのに対し、ヤモリなどの生物は接触部分を分割・薄片化し、また、変形し易いように細長く薄い毛状の表面を創るといった人工的接合技術と生物接着の違い、水平面に対して角度を変えることで可能となる可逆的接着、ごみが足裏の微細な毛に付着し、著しく接着力が低下した状態から再び接着力を回復させるセルフクリーニング機能、それらを応用した毛状接着剤の開発など、とても新鮮で学術的にも面白い内容を学ぶことができました。
  2件目は名古屋大学大学院工学研究科の佐藤浩太郎先生による「機能性バイオベース高分子材料開発に向けた植物由来ビニルモノマーの精密重合」というご講演でした。近年のリビング重合をはじめとした制御重合技術の進歩、また社会的ニーズとして持続可能な循環型社会の形成が求められるといった背景から、佐藤先生は、新規なバイオベースポリマーの開発を目的として、比較的安価で再生可能な植物由来ビニルモノマーにおける制御重合に関する研究を行っておられ、その成果について紹介をされました。この講演では、マツ科植物から直接採取されるテレビン油の主成分であるβ-ピネンを用いたリビングカチオン重合によるバイオベースシクロオレフィンポリマーの開発を始めとして、香料などに用いられるアニス油の主成分であるアネトールなどのバイオベーススチレン(フェニルプロパノイド類)の重合、グルコースの発酵によって得られるイタコン酸やその異性体であるシトラコン酸誘導体などのバイオベースアクリルの重合など、様々な植物由来のビニルモノマーと制御重合を用いることで新たな高分子材料の開発が可能であるという、こちらもとても興味深いお話でした。
  このような講演会に参加したのは初めてでしたが、被着体に木材という自然由来の材料を対象に研究している私にとって、今回、生き物を題材とした2つの講演はとても有意義でありました。

    (静岡大学大学院農学研究科修士課程2年 安田光輝)

細田奈麻絵先生のご講演
    写真 細田奈麻絵先生のご講演

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平成25年度 日本接着学会中部支部 工場見学会

主催:
一般社団法人 日本接着学会中部支部

日本接着学会中部支部では接着に係わる技術的・人的交流の深化を目的に、毎年見学会を実施して参りました。昨今、軽量化・EV化の進む自動車に於ける接着技術は目覚ましく、今年度は、要望の多かったこの分野にスポットを当てて企画しました。
トヨタ自動車株式会社様のご協力により、元町工場の生産ライン見学と「ハイブリッド技術」の講演を行います。皆様、振るってご参加ください。尚、当日はバスでの入場に限らせて頂きます都合上、定員になり次第締め切らせて頂きます。

見学先:
トヨタ自動車株式会社  元町工場

参加人数:
45名迄(先着順に定員になり次第締め切ります)

参加費:
5,000円(会員・非会員)
参加費は、銀行振込にて9/18迄に下記へご送金ください。
三菱東京UFJ  名古屋営業部  普通預金0360136
一般社団法人日本接着学会中部支部

集合場所(2カ所):
① JR刈谷駅北口 ドコモショップ付近(バス)
② あいち産業科学技術総合センター
産業技術センター  刈谷市恩田町1-157-1(駐車可)正面入口

移動手段:
集合場所よりバス(名鉄観光バス)にて入場(個別の入場はできません)。

会場:
元町工場「クラウンHV組み立てライン」(見学)及びトヨタ会館内会議室(講演)

講演:
「トヨタにおけるハイブリッド技術の現状と将来」
トヨタ自動車株式会社  常務理事 安部 静生 様

日程:
平成25年9月25日(水)
10:15  1. JR刈谷駅集合・出発
10:40  2. 産業技術センター集合・出発
11:30  トヨタ自動車株式会社 元町工場見学
12:40  バス移動(元町工場→トヨタ会館)
13:00  軽食(用意がございます)/トヨタ会館内会議室
13:30  講演/トヨタ会館内会議室
14:30  トヨタ会館展示場見学(自由)
15:00  帰路(集合場所1, 2にて解散)

注意事項:
工場内に立ち入ります。ハイヒール等転倒の危険のある服装はお控え下さい。

申込方法:
中部支部HP(クリック)からお申込み下さい。備考欄に集合場所1.又は2.をご記入下さい。

問合せ先:

日東電工(株) 基盤機能材料事業部門 開発統括部 戸崎 裕
E-mail: yutaka_tosaki(アットマーク)gg.nitto.co.jp
または
中京油脂(株) 開発センター 有賀 英也
E-mail: hariga(アットマーク)chukyo-yushi.co.jp
*(アットマーク)を@(半角)に変えて下さい。

以 上

集合場所1
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平成25年度日本接着学会中部支部講演会のお知らせ

主催  一般社団法人 日本接着学会中部支部

  日本接着学会中部支部は、この地域の産業に係わる「接着や粘着技術」の進歩発展を図るべく1979年に設立されました。地域の発展と共に会員も増加し、現在、150名を越える皆さまに支えられております。製造業における接着・粘着の重要性を認識し、支部活動として毎年開催する工場見学会、接着若手フォーラム、接着講座マスターコース等を通じて、地域産業の発展とより多くの異業種間及び産官学の連携実現に努めております。
  これらの活動につきまして、会員の皆様方のご要望を広く集め、今後の支部活動に活かして参りたいと考え、この度日本接着学会中部支部講演会を下記のように企画致しました。近々の中部支部の活動状況をご報告した後、2件の講演を予定しております。
  皆様方におかれましては、何かとご多忙とは存じますが、是非とも参集いただき、支部活動に関するご意見を賜り、また、研鑽をしていただくことができれば幸甚に存じます。

              記
日 時:
2013年7月22日(月)15:00~17:45

会 場:
愛知工業大学 本山キャンパス 2F 多目的室A・B
(地下鉄東山線「本山駅」 4番出口右へ出てすぐ)

参加費:
3,000円(会員・非会員とも、当日申し受けます学生は無料です

スケジュール:

15:00~15:30
支部長挨拶・支部活動報告

15:30~16:30
「生物から学ぶ接合」 
物質・材料研究機構  細田 奈麻絵 氏

16:30~16:40  休 憩

16:40~17:40
「機能性バイオベース高分子材料開発に向けた植物由来ビニルモノマーの精密重合」
名古屋大学大学院  佐藤 浩太郎 氏

17:40~17:45  閉会挨拶

問合せ先:
名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
永田謙二 (Fax: 052-735-5257)
(E-mail: nagata.kenji(アットマーク)nitech.ac.jp)

申込方法:
中部支部HP内の申込フォームで、「ご希望行事等種別」 –> "各種講演会の参加"を選択いただき、指定の必要事項をご記入後、送信ボタンを押して下さい。
E-mailあるいはFaxをご利用の場合は、1) 氏名(ふりがな)、2) 勤務先(所属)、3) 連絡先住所、4) 電話・FAX番号、5) 会員種別(会員、非会員、学生)を明記の上、永田までお申し込み下さい。

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知の拠点あいち 中部シンクロトロン光利用施設(仮称) 見学会開催報告

接着に係わる技術的・人的交流を目的として中部支部では毎年、工場見学会を開催しています。今年度は、2月25日に『知の拠点あいち 中部シンクロトロン光利用施設(仮称)』を見学させて頂きました。SPring-8と比べると非常にコンパクトな施設ですが、真空紫外、軟X線から硬X線の波長範囲のビームラインを取り出せるので、XAFS、小角・高角X線散乱、X線回折、X線反射率等の様々な分析が可能であるとのこと。有機材料や複合材料、分散系などナノレベルの分析技術として幅広い応用展開が期待されています。接着技術に関しても、非破壊・実試料での分析が出来ることから、界面状態の分析など更に可能性が広がるものと感じました。
見学会に続いて行われた講演会の部では、下記2講演を開催致しました。

1)愛知工業大学  山田 英介 教授
「ウレタン系の粘接着剤~基礎から~」

2)シンクロトロン光センター産業利用アドバイザー  古宮 聰 先生
「放射線による高度分析技術 ~有機材料評価と接着科学への応用」

愛知工業大学の山田英介先生からはウレタン系材料の基礎から、最新の水系ウレタン材料や興味深いジェルなどをご紹介頂きました。また、シンクロトロン光センター産業利用アドバイザーの古宮聰先生からは、SPring-8を含め、これまでに手がけた研究内容について大変わかりやすく説明頂きました。
筆者にとって初めての見学会でしたが、参加することでしか得られないモノが沢山ありました。この有意義な時間を多くの方々に知ってもらい、参加頂くべく興味ある見学会を企画して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。

そして最後になりましたが、ご講演頂いた山田英介先生、古宮聰先生やシンクロトロン光センターの方々のご協力により大変有意義な時間になりました。そして、参加頂いた皆様方のおかげで見学会を気持ちよく進行することが出来ました。
皆様に、心より感謝すると共に厚く御礼を申し上げます。ありがとう御座いました。

講演会の写真を掲載いたします。


山田先生のご講演
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古宮先生のご講演
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第11回産官学接着若手フォーラム 開催報告

去る12月7日(金)、愛知工業大学本山キャンパス(名古屋)にて開催されました産官学接着若手フォーラムの開催報告を下記に掲載いたします。
今回は講演をいただいた方にお願いして、その視点からの報告を執筆いただきました。


<報 告>

第11回 産官学接着若手フォーラム 開催&参加報告

中部支部の恒例企画である「産官学接着若手フォーラム」が、平成24年12月7日午後1時より愛知工業大学(本山キャンパス)にて開催された。本フォーラムは、将来を担う若手の接着科学者・技術者の育成と交流および産官学連携の機会作りを目的とし、第一線で御活躍されている研究者による基調講演、若手研究者・大学院生によるフォーラム講演、ポスターを囲んだ討論&談話会を行う研究会合である。今回は64名(講師4、企業19、大学官公庁10、学生31)が参加された。
基調講演では、「フィラー/樹脂の界面制御 ~高分子系ナノコンポジット材料~」という演題で永田員也先生(旭化成ケミカルズ株式会社)に御講演頂いた。永田先生は、近年実用化段階に入ってきたナノコンポジットの概要と可能性について、御自身の研究例を交えつつ簡潔明瞭に御話下さった。
フォーラム講演では、恥ずかしながら私が一番手として「クレージング制御によるナノ多孔高分子フィルムの開発 ~電池セパレータへの応用~」と題し、講演させて頂いた。続いて、今井祐介先生(産業技術総合研究所)に「ナノ粒子の表面制御と分散性」と題し、ナノコンポジットの特性に与えるフィラー分散性の影響およびその制御方法について分かりやすい御講演を頂いた。関西支部の佐藤絵里子先生(大阪市立大学)には「硬化収縮を利用する可逆的な濡れ性変換」と題し、光架橋性ポリマーの体積収縮を利用した濡れ性変換に関する興味深い御講演を頂くとともに、関西支部の活動に関しても御話頂いた。次年度以降、中部支部・関西支部による合同フォーラム等の開催が期待される。
基調講演、フォーラム講演ともに、参加者はそれぞれの立場から興味深く聴講されたようで、活発な議論が飛び交う有意義な時間であった。
討論&談話会では、ポスター発表に先立ち、恒例の1分間レビューが行われた。緊張がにじみ出ている学生がいる一方、ちゃっかり就職活動をする学生もいるなど、研究内容の概略だけでなく各自の個性も垣間見ることができ、大変好評であった。また、ポスター発表(19件)自体も、懇親会に似た雰囲気の中でお酒の力も手伝い、参加者同士が自由闊達に意見交換や討論を行うことができ、活気ある盛況なものとなった。
本フォーラムの特徴は、いわゆる学会発表とは異なり、研究の途上にあるものでも発表し、専門家や他分野の方にアドバイスを仰ぐことができる点にある。つまり、気軽に参加できる上、収穫も多い。また、大学院生が"講演"という形で自分の研究の総論的な内容を話す機会を得られることも大きな特徴である。今回は幸いにも、私がその機会を頂戴した。講演ということで、準備の段階から日頃の学会発表とは異なる緊張感とワクワク感を体験でき、何より講演を経験させて頂いたことによって、研究者の卵として大きな自信を得ることができた。大学院生にとっては、願っても経験できないような貴重な機会を与えて下さったことに深く感謝申し上げる。
最後に、「産官学接着若手フォーラム」が今後も若手に挑戦の場を与えるという良き伝統を受け継ぎながら、発展し続けていくことを願うとともに、本フォーラムの運営に御尽力頂いた中部支部関係者様に心より感謝申し上げます。
(岐阜大学大学院工学研究科 博士後期課程3年  内藤 圭史)

写真1 佐藤絵里子先生によるフォーラム講演
写真1 佐藤絵里子先生によるフォーラム講演

写真2 討論&談話会(ポスター発表)
写真2 討論&談話会(ポスター発表)
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接着講座マスターコースのご案内

  接着に携わる技術者に,接着の基礎となる科学の再学習や先端技術の習得の機会を提供するために「接着講座マスターコース」を開講して参りました。 今年度も,その分野で活躍しておられる著名な先生方にご講演をお願いしました。
  いずれの講義にも接着技術者にとって欠くことのできない基礎となる科学的内容や新分野の開拓につながる先端技術が含まれています。
  多数の方々のご参加をお待ちしています。

主 催:
日本接着学会 中部支部

協 賛(依頼中):
化学工学会東海支部、高分子学会東海支部、色材協会中部支部、東海化学工業会、電気化学会東海支部、日本化学会東海支部、日本セラミックス協会東海支部、日本分析化学会中部支部、日本油化学会東海支部、表面技術協会中部支部、有機合成化学協会東海支部

日 時:
2013年1月25日(金)10:00 ~ 16:50

会 場:
名古屋市工業研究所
名古屋市熱田区六番三丁目4番41号
【交通】地下鉄(名港線)「六番町」駅下車三番出口から徒歩2分
TEL:052-654-9807

プログラム
10:00-11:40
「精密ラジカル重合の動向と接着技術への応用」
名古屋大学大学院 工学研究科
教授  上垣外 正己 氏

12:40-13:40
「ナノ構造制御と数理解析による接着剤の設計」
日立化成工業株式会社 筑波総合研究所
主管研究員  稲田 禎一 氏

13:55-14:55
「エンジニアリングプラスチックの接着技術」
株式会社デンソー 材料技術部 機能複合材料室
課長  青木 孝司 氏

15:10-16:50
「ポリマーブレンドによるエポキシ樹脂への新機能付与」
兵庫県立大学大学院 工学研究科
教授  岸  肇 氏

定 員:
8 0 名

受講料:
会員(含協賛学会員)10,000円, 非会員 12,000円, 学生 無料

問合せ先:
日本接着学会 中部支部
Tel: 052-231-3070 Fax: 052-204-1469

申込み方法:
日本接着学会中部支部HP内の申し込みフォームにて必要事項をご記入後、送信ボタンを押して下さい。

日本接着学会HP内のセミナー情報からもお申込みできます。
Faxをご利用の場合は、「接着講座マスターコース受講申込み」と表記し,1)氏名(ふりがな),2)勤務先(所属),3)連絡先住所,4)電話番号,5)Fax番号,6)e-mailアドレス,7)申込み区分(会員・非会員・学生),8)受講料振込み予定日を明記し,Fax(052-204-1469)までお申し込みください。

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知の拠点 中部シンクロトロン光利用施設見学会のお知らせ

知の拠点 中部シンクロトロン光利用施設(実験ホール)見学会

主催  日本接着学会 中部支部
共催  公益財団法人 科学技術交流財団

  接着に係わる技術的・人的交流の深化を目的に見学会を企画しました。今回は、新しい産業の創造や地域産業の高度化に繋げることを目指して愛知「知の拠点」に設置された、次世代モノづくりに不可欠なナノレベルの先端計測分析施設「中部シンクロトロン光利用施設」を見学します。
  2012年末に稼働する施設の実験ホールを見学予定です。併せて「ウレタン系の粘接着剤」、「放射光による高度分析技術」の講演を行います。接着の理論と高度分析による「実証・解明」をお考え頂く趣向です。
  この機会に是非、ご参加いただければ幸甚でございます。

日 時
2013年2月25日(月)13:20~16:30
(受付開始 12:50)

会 場
知の拠点 中部シンクロトロン光利用施設(仮称)
〒470-0356 愛知県豊田市八草町秋合1267-1
電話:0561-76-8331
※ご来場に際しては公共交通機関をご利用下さい。
名古屋駅-地下鉄「藤が丘」- リニモ「陶磁資料館南」下車
所要時間 名古屋駅から約60分

集合場所
中部シンクロトロン光利用施設内「2階大会議室」

参加費
2,000円(会員・非会員とも;当日申し受けます

定 員
40名
(施設見学の都合上、定員になり次第締め切らせて頂きます)

○スケジュール
13:20  概要説明及び見学
中部シンクロトロン光利用施設(実験ホール)
14:30  講 演
「ウレタン系の粘接着剤~基礎から~」
愛知工業大学 応用化学科  教授 山田 英介氏
15:30  講 演
「放射光による高度分析技術~有機材料評価と接着科学への応用~」
(財)科学技術交流財団 シンクロトロン光センター
シンクロトロン光産業利用コーディネーター  古宮 聰氏
16:30  現地解散

申込及びお問合せ先
2013年2月15日(金)迄に”申込フォーム”からお申込み下さい。

また、”ココ”から参加申込書がダウンロードできます。
これに必要事項をご記入の上、下記のFAXまたはe-mail
にてお申し込みが可能です。

申込先
〒460-0011
名古屋市中区大須一丁目35番18号
一光大須ビル7階 (財)中部科学技術センター内
日本接着学会中部支部 事務局
TEL:052-231-3070、FAX:052-204-1469
E-mail:tmorikawa”半角アットマーク”c-goudou.org

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第11回産官学接着若手フォーラム(ポスター発表及び参加募集)のお知らせ

第11回 産官学接着若手フォーラム(ポスター発表及び参加募集)

主催  一般社団法人 日本接着学会中部支部

  日本接着学会中部支部では、将来を担う若手の接着科学者と接着技術者のための「第11回産官学接着若手フォーラム」を企画しております。過去10回に渡って開催実績のある当フォーラムは、学生を含めた若手研究者にご好評をいただいております。今回も前回同様、第一線でご活躍されている研究者の基調講演、並びに参加者による研究紹介(フォーラム講演3件&ポスター討論・発表)を以下のように予定しております。
  本案内では、プログラム後半にあります"ポスター討論&談話会"における研究発表・研究紹介の募集を行います。ポスター討論&談話会は、参加者同士が懇親会に似た雰囲気の中で、気軽に各ポスターテーマについて討論を行うセッションです。ポスターテーマは完結した研究例だけでなく、その途上にあるものでも、商品開発の苦労話のようなものでも結構です。多くのご応募をお待ちしております。
  さらに、本フォーラムは次世代の接着科学・接着技術を担う若手研究者の親睦を深めるとともに、接着研究の自由で幅広い情報交換と産官学連携を得ることが目的ですので、学生はもちろん、大学・公設研究機関や企業の若手研究者諸氏の積極的な参加を期待致します。また、経験ある研究者のオブザーバーとしての参加も大いに歓迎致しますので、この機会に是非、産官学接着若手フォーラムにご参集下さい。

日 時:
平成24年12月7日(金)13:00~19:00

会 場:
愛知工業大学 本山キャンパス 2階 多目的室
〒464-0807 名古屋市千種区東山通1-38-1
(地下鉄東山線本山駅4番出口を右に出て1分)

フォーラム 13:00~16:00

基調講演 13:10~14:20
「フィラー/樹脂の界面制御」(仮題)
旭化成ケミカルズ 永田 員也氏

フォーラム(各30分,14:30~16:00)
F1「クレージング制御によるナノ多孔高分子フィルムの開発 ~電池セパレータへの応用~」
岐阜大学大学院 内藤 圭史氏,高橋 紳矢氏,武野 明義氏

F2「ナノ粒子の表面修飾と分散性」
産業技術総合研究所 今井 祐介氏

F3「硬化収縮を利用する可逆的な濡れ性変換」と「関西支部若手の会の紹介」
大阪市立大学大学院 佐藤 絵里子氏

ポスター討論&談話会(16:30~19:00)

参加費:
企業 4,000円,大学・官公庁 3,000円,学生 1,000円
(当日、受付にてお支払い下さい。)

発表形式:
ポスター討論&発表は、上記趣旨説明にあります形式にて2時間程度、討論していただきます。ポスター展示パネルの大きさは天地90cm×左右150cmです。なお、フォーラム(口頭)発表は30分(討論を含む、時間配分は発表者に一任)です。

申込方法:
ポスター発表または参加希望の方は、下記参加要領の必要事項をご記入の上、平成24年11月16日(金)までに下記連絡先へメール、またはFax、もしくは以下のホームページ(申し込みフォーム)にてお申し込み下さい。
(参加希望のみの方は、平成24年11月26日(月)までに上記と同様にお申し込み下さい)

参加要領:
氏名、連絡先(所属、住所、TEL、FAX、E-mail)、ポスター討論&談話会への参加の有無、ポスター発表申し込み者については発表テーマ。
(執筆要領につきましては後日、発表者にご連絡申し上げます。「A4・半ページ程度」)

連絡先:
〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町
名古屋工業大学大学院 工学研究科物質工学専攻
永田 謙二
Tel&Fax:052-735-5257
E-mail:nagata.kenji半角アットマークnitech.ac.jp

中部支部ホームページ 申し込みフォーム

第11回産官学接着若手フォーラム世話人
川口 大輔(名古屋大学)、高橋 勤子(あいち産業科学技術総合センター)、高橋 紳矢(岐阜大学)、永田 謙二(名古屋工業大学)、松本 正幸(アイカ工業(株))、山田 雅章(静岡大学)

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「第10回産官学接着若手フォーラム」開催報告

  今年で10回目を迎える「産官学接着若手フォーラム」が、2011年12月2日(金)に愛知工業大学本山キャンパスにて催されました。参加者は企業16名、官公庁・大学12名、学生22名の合計50名であり、参加大学は愛知工業大学、岐阜大学、名古屋工業大学、静岡大学でした。今回は基調講演1件、フォーラム講演3件、ポスター発表17件が行なわれました。

  会は接着学会中部支部長の挨拶から始まり、続いて静岡大学の祖父江先生による基調講演を聴講しました。「木を工業材料に変える -ばらつきを整えて使う-」というタイトルで、木材の性質やそれを工業材料として扱うためにはどのようにすべきか等のお話を伺いました。木材は、使用者の目的によっては優れた材料であるが、工業利用の観点からは材質のばらつきが大きいため、その制御をすることが難しい材料です。しかし、木材を細分化し欠陥を取り除きつつ、再構築することで様々な要求性能に応えた木質材料の開発がされてきました。そこには、接着技術の進展が不可欠であることが分かりました。

  次に、官公庁や企業の方々の行なっている研究について下記3件のフォーラム講演が行なわれました(写真)。
名古屋市工業研究所の林英樹氏からは「新規π共役化合物の合成とその応用」というタイトルで、π共役化合物を用いた着色プラスチックの開発に関するお話を伺い、分子設計により高分子材料の特性を変化させる面白さについて学びました。

  (株)岐阜セラツク製造所の中貝雄一郎氏からは「アクリル系ブロックポリマーによる水系顔料分散挙動」というタイトルで、顔料分散剤としてブロックポリマーを用い印刷物への顔料吸着の安定化を図る研究についてのお話を伺いました。また、事業内容の一つであるラックカイガラムシから採れるセラックという天然樹脂の用途についてのお話はとても興味深かったです。

  静岡県工業技術研究所の山下理恵氏からは「建材からのVOC放散 -測定現場におけるTVOCの解釈-」というタイトルで、化学物質の濃度指針値や、測定事例を基にした接着剤や材料から放散されるTVOCの発生要因についてお話を伺いました。気中濃度測定にはいくつかの方法があり、目的に合った測定法を選択することで化学物質放散源の原因究明に役立てられることが分かりました。

  講演聴講後会場の机を片付け、ポスター発表のための会場準備をしました。ポスター発表ではまず発表者が自身の報告について約1分のプレビューをし、その後ポスター討論が行なわれました。ポスターは企業から2件、学生から15件の発表があり、質問やアドバイス等を頂きながら活発な討論が行なわれました。談話会の乾杯の挨拶をアイカ工業(株)佐治様からいただき、参加者全員がビールやウーロン茶を片手に談話会を楽しみました。

  私は今回を合わせて2年連続してこの若手フォーラムに参加させていただきました。年次大会のような大きな会場での発表はすごく緊張してしまいますが、この会では全員が一つの会場の中に居て同じ講演を聴き、談話会の中でポスター討論が行なえるため、程良い緊張感のある中で有意義な意見交換が出来ました。ありがとうございました。

(静岡大学大学院 農学研究科 環境森林科学専攻 古田陽子)


フォーラム講演の様子
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接着講座マスターコースのご案内

接着講座マスターコースのご案内

主 催:
日本接着学会 中部支部
  接着に携わる技術者に,接着の基礎となる科学の再学習や先端技術の習得の機会を提供するために「接着講座マスターコース」を開講して参りました。 今年度も,その分野で活躍しておられる著名な先生方にご講演をお願いしました。 いずれの講義にも接着技術者にとって欠くことのできない基礎となる科学的内容や新分野の開拓につながる先端技術が含まれています。
  多数の方々のご参加をお待ちしています。

講義日程:
平成24年1月27日(金)

第Ⅰ講
AM10:00~11:20
「分子認識による選択的自己組織化」
大阪大学大学院 理学研究科  教授 原田  明 氏

  これまでホスト分子によるゲスト分子の取り込みは分子レベルでの現象と思われていたが、最近、私たちはシクロデキストリンを用いて分子認識により マクロな「もの」を選択的に接合させ自己組織体を形成させることに成功した。自己修復性についても述べる。

第Ⅱ講
PM0:30~1:50
「界面反応を利用した異種高分子材料の直接接着とその機構」
ダイセル・エボニック株式会社 テクニカルセンター 所長  六田 充輝 氏

  ゴム中の架橋剤の反応を利用したゴムと樹脂の接着など、界面反応を利用した異種高分子材料の直接接着技術は、接着技術としてはまだ一般的ではないが、既に自動車や弱電、スポーツの分野で採用され実績を上げてきている。本講ではその接着機構、従来の接着技術と異なる点、実際のアプリケーション例などについて解説する。

第Ⅲ講
PM2:00~3:20
「新規カチオン系接着剤の現状と展開」
ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 オプティカルソリューションプロダクツ事業部門 商品開発部 統括課長  内田  裕 氏

  弊社では、新しく多孔質カプセル中にアルミキ レートを内包させた潜在性硬化触媒の開発に取り組んでおり、この新規触媒を用いた新規カチオン系接着剤の性質を従来触媒品と比較し、その特徴を紹介する。

第Ⅳ講
PM3:30~4:50
「高分子ブラシを用いた表面濡れ性、摩擦特性、接着性の制御」
九州大学大学院 先導物質化学研究所 教授  高原  淳 氏

  高分子ブラシを表面開始ラジカル重合で種々の基板表面に固定し、その界面分子鎖凝集構造の評価、表面の超親水化、防汚性、潤滑特性、接着性の制御について最近の研究成果を中心に解説する。

定 員:
80名

受講料:
会員(含協賛学会員)10,000円, 非会員 12,000円, 学生 無料

会 場:
名古屋市工業研究所 名古屋市熱田区六番三丁目4番41号
【交通】地下鉄(名港線)「六番町」駅下車三番出口から徒歩2分
 
問合せ先:
日本接着学会 中部支部
Tel: 052-231-3070
Fax: 052-204-1469

協 賛:
化学工学会東海支部、高分子学会東海支部、色材協会中部支部、東海化学工業会、電気化学会東海支部、日本化学会東海支部、日本セラミックス協会東海支部、日本分析化学会中部支部、日本油化学会東海支部、表面技術協会中部支部、有機合成化学協会東海支部

申込み方法:
日本接着学会中部支部HP内の”申し込みフォーム”にて必要事項をご記入後、送信ボタンを押して下さい。
Faxをご利用の場合は、「接着講座マスターコース受講申込み」と表記し,1)氏名(ふりがな),2)勤務先(所属),3)連絡先住所,4)電話番号,5)Fax番号,6)e-mailアドレス,7)申込み区分(会員・非会員・学生),8)受講料振込み予定日を明記し,Fax(052-204-1469)までお申し込みください。なお、受講料は、『三井住友銀行 名古屋支店 普通預金 5540663 口座名義 日本接着学会中部支部』へ受講日の前日までにお支払いください。

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