一般社団法人 日本接着学会 中部支部ホームページ

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第12回産官学接着若手フォーラム参加報告

明けましておめでとうございます。
本年も日本接着学会は関係の皆さまへ有益な学術・技術情報をお伝えするべく精力的に活動したいと考えております。
皆様方の貴重なご協力を頂戴できますよう努力いたしますので、旧年同様、ご支援のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。


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*本年直近の支部主催行事は「接着講座マスターコース」(記事に移行します)となります。
今回も最新の研究・技術に関する講演を設定いたしましたので、多数のご参加をお待ち申し上げております。ココから直接、お申し込みできます。
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以下、昨年12月6日に開催されました第12回産官学接着若手フォーラムの参加報告と写真を掲載いたします。報告者は静岡大学大学院1年の太田様です。ご高覧下さい。
また、接着剤新聞((株)新樹社発行)H26.1.1号に掲載していただきました同フォーラムの開催記事を文末に貼付いたしました。併せてお読みください。

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第12回「産官学接着若手フォーラム」開催&参加報告

  今回で12回目となる日本接着学会中部支部主催の「産官学接着若手フォーラム」が2013年12月6日午後1時より愛知工業大学本山キャンパスにて開催されました。本フォーラムは、将来を担う若手の接着科学者・技術者の育成と交流および産官学連携の機会作りを目的とし、第一線で御活躍されている研究者による基調講演、若手研究者・大学院生によるフォーラム講演、ポスター討論&談話会を行う研究会合です。基調公演1件、フォーラム講演3件、ポスター討論19件が行われました。今回の参加者は59名(講師4、企業22、大学官公庁14、学生19)でした。
基調講演では、「粘着剤の設計 ~開発現場から得た設計の基本~」という演題で地畑健吉先生(接着コンサルタント、粘着研究会 幹事長、元東洋インキ製造㈱)にご講演頂きました。地畑先生は、粘着剤の設計において求められている粘着製品を満足させる粘着剤が最終目標の粘着剤であるということを独自の粘着剤の設計要因図を用いてお話下さいました。
フォーラム講演では、初めに村井一喜氏(名古屋工業大学大学院)が「生体機能を模倣した界面における有機/無機ナノ複合体の構築」と題し、人工合成ペプチド分子に物質変換能および無機結晶構造制御能を組み込んだ新規多機能性ペプチドテンプレートを用い炭酸カルシウムの生体模倣型ミネラリゼーションを行った際の反応機構についてお話頂きました。続いて、鈴木正史先生(あいち産業科学技術総合センター)が「大気圧プラズマ処理による金属/樹脂の異種材料接合」と題し、大気プラズマ処理によって親水化した材料表面の界面の状態評価および金属とCFRPの異種材料の接合強度についてお話頂きました。最後に伊藤明広先生(三菱化学㈱)には「多種多様なエポキシ樹脂とその高機能化」と題し、様々な骨格を有したエポキシ樹脂の特性等についてお話頂きました。
ポスター討論&談話会では、ポスター発表に先立ち恒例の1分間プレビューが行われました。緊張して固くなっている学生が見られた反面、笑いが起きる場面もあり、大変和やかな雰囲気の中で行われました。また、ポスター発表(19件)も、始めの約30分は集中討論として皆真剣に討論し、その後は軽食とお酒をまじえ懇親会のような雰囲気の中、参加者同士が自由気ままにいたるところで意見交換や討論を行うことができ、活気ある盛況なものとなりました。今回、企業の若手研究者や学生の方々が自分の研究を創意工夫して上手に発表している姿を見て、自分も大きな刺激をいただきました。ありがとうございました。
(静岡大学大学院農学研究科1年  太田 慎哉)


地畑氏基調講演の様子 ポスター談話会の様子

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接着剤新聞2014.01.01 記事

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「青少年のための科学の祭典」名古屋大会 出展報告2

先の10月19日に”「青少年のための科学の祭典」名古屋大会 出展報告1”と題して標題を掲載いたしましたが、今回は出展報告2として、参加・お手伝い下さった学生さんより以下の報告をさせていただきます。

将来、科学を志すこどもたちが少しでも増えることを願って、来年も接着学会としてはこのイベントに出展・参加したいと考えております。
スタッフ一同、来年を楽しみにしております。


青少年のための科学の祭典2013 参加報告

  去る10月5日(土)・6日(日)の二日間に渡り、名古屋市科学館/でんきの科学館にて標記の「名古屋大会」が開催されました。私は、日本接着学会中部支部のスタッフとして参加いたしました。この科学の祭典は、昨今実験の場や科学に親しむ機会が少なくなっている子供たちに、さまざまな分野のブースやステージ、ワークショップなどを通じて、科学に興味・関心を持ってもらうためのイベントとして企画されています。多くの企業や大学・高校などの教育機関の協力のもと、大勢の子供たちとご父兄に参加していただき、大変活気あふれるイベントとなりました。日本接着学会中部支部は、「粘着で貼り絵」と「接着で工作」の二つのテーマを出展し、今年も多くの子供たちに接着の面白さやものづくりの楽しさを体験していただきました。
  「粘着で貼り絵」では、半透明のピンク・水色・黄色の三色のシールを使用して、図柄が描かれたイラストにシール貼りをしていただきました。このシールは、重ねて貼ると色が変化するため、子供たちはどんな色になるのかを試しながら、思い思いの作品を作って楽しんでいました。また、シールを重ねる順番で生じる色の変化や、色の並べ方などを親子で考えて取り組んでいる姿も印象に残りました。
「接着で工作」では、接着剤で木材同士を接着し、自由に作品づくりに取り組んでいただきました。子供たちは、種類の異なる接着剤を使用して木材をつけて楽しんでいました。また、工作の材料として木材だけではなく、毛糸やビーズも用いてカラフルに色づけして、乗り物や家、動物などさまざまな作品を創作していました。中には何度もブースに来て大きな作品を完成させる子供もいました。いずれの子供たちも真剣で、自由に組み立てていく発想力には驚かされました。
  今年は、子供たちの力作をスタッフがデジカメで撮影し、
支部のホームページに掲載するという新しい試みをしました。中部地区の一般の方々に少しでも接着学会の活動を知っていただく機会になるのでは、と思います。
  この2日間、子供たちの自由な発想や行動に触れ、その発想力に自分も見習うべき点が多いと感じました。さらに、今回の体験で子供たちが「ものづくり」の楽しさや科学の楽しさを少しでも感じていただけたら、嬉しく思います。
  最後に、今回のイベントを通じて、子供たちとのふれあいや、同スタッフとの交流など普段では得られない貴重な体験をさせていただきました。

(名古屋工業大学大学院工学研究科 博士前期課程1年 西井洋人)


出展ブースの様子
出展ブースの様子
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