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2014 「青少年のための科学の祭典」名古屋大会 出展報告2

  去る10月4日(土)、5日(日)にかけて名古屋科学館で開催された「青少年のための科学の祭典」2014 名古屋大会に出展(粘着で貼り絵・接着で工作)した際の学生スタッフのお一人に参加報告を書いていただきましたので、以下に掲載致します。お子さんたちの作品集(報告内にリンクあり)とともにご高覧下さい。



青少年のための科学の祭典2014 参加報告

  10月4日(土)・5日(日)の二日間に渡り、名古屋市科学館/でんきの科学館にて標記の「名古屋大会」が開催されました。私は、日本接着学会中部支部のスタッフとして参加しました。この科学の祭典は、子供たちに、科学への興味・関心を持ってもらえるよう、企業や大学・高校などの教育機関がブースやステージ、ワークショップなどを開催した恒例イベントです。毎年、大勢の子供たちとご父兄に参加していただいています。
  日本接着学会中部支部は、「粘着で貼り絵」と「接着で工作」の二つのテーマを出展しました。子供たちに接着の面白さやものづくりの楽しさを体験していただきました。
  「粘着で貼り絵」では、半透明のピンク・水色・黄色の三色のシールを駆使して、白黒のイラスト紙に色を付けていただきました。このシールは、重ねて貼ると色が変化します。子供たちは、試行錯誤しながら思い思いの色を作って楽しんでいました。親子で考えて取り組んでいる姿も印象に残りました。
  「接着で工作」では、接着剤で木材同士を接着し、自由に作品づくりに取り組んでいただきました。子供たちは、種類の異なる接着剤を使用して木材をくっつけて、飛行機や、家、ロボットなどを作っていました。接着剤を入れたヒートガンを片手に、それぞれ頭に思い描いているものを納得いくまで作る様子は真剣そのものでした。子供たちの力作はスタッフがデジカメで撮影し、支部のホームページに掲載しました。家に帰って親子で見て楽しんでいただき、また少しでも接着学会の活動を知っていただければと思います。
  子供たちがものづくりを楽しんでいる中、"なんで熱い接着剤を使うの?""(シールを重ねると)どうして色が変わるの?"など、"なぜ""どうして"という声が多く聞こえました。そんな、探究心に溢れた子供たちを目の前にしたからか、私は簡単な回答しかしたくありませんでした。答えを知るより、今は"なぜ"という言葉を発していって欲しいと伝えました。このイベントを通じて、子供たちが探究心を持ち続けながら科学と関わっていって欲しいと思ったからです。どんな論理でもいいので、今しかできない自由な発想で自分なりの答えを考えていってほしいと思います。
  現在、私は自分の研究の為に計画を練り、効率を考えて実験をし、抜け目のない考察を考える努力ばかりしています。そんな中で、いつの間にか科学を堅く考えてしまうようになっていたのかもしれません。しかし、日本接着学会中部支部と大学のスタッフの皆様、子供たちとの触れ合いを通じて、科学は子供にも簡単に楽しさを伝えられるものだと気づかされました。

(岐阜大学大学院工学研究科 博士前期課程2年 今枝由典)

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